エルニーニョde梅雨入り2014/06/07 13:00

気象庁は5月12日、この夏に5年ぶりにエルニーニョ現象が発生し、秋にかけて続く可能性が高いとの見通しを「エルニーニョ監視速報」で発表。夏にエルニーニョ現象が発生すると、日本付近では太平洋高気圧の張り出しが弱くなり、梅雨明けが遅く、冷夏・多雨・日照不足になる傾向がある。

エルニーニョ現象とは、赤道付近のペルー沖から中部太平洋にかけて、数年に1度、海水温が平年より高くなる現象で発生海域のみならず世界的な異常気象の原因となる。逆に海水温が下がるのはラニーニャ現象。

前回、エルニーニョ現象が発生した2009年は7月22日にトカラ列島で皆既日食があった年なので記憶に残っている方も多いと思うが、この年の夏は北・東・西日本は日照不足となり多くの地域で梅雨明けが遅れ、九州北部と近畿、東海は梅雨明けが8月にずれこみ、中国、北陸、東北地方は梅雨明けが特定できなかった。

今年の梅雨は、各地で6月の1か月分の降水量を梅雨入り初日で超えてしまった。エルニーニョと蛇行する偏西風が影響しているらしい。予想より激しい梅雨入りとなったものの5月31日発表の週間天気予報でも梅雨入りの様子を感じ取ることができる。

 
  
6/7.19:28
6/8.07:13
6/8.07:15
 

九州(6月2日ごろ梅雨入り)

四国(6月3日ごろ梅雨入り)

東海地方(6月4日ごろ梅雨入り)

関東地方(6月5日ごろ梅雨入り)
 
 
6/7.19:03

蛇行する偏西風(6月6日)

6/8補足:ブロッキング高気圧(テレ朝サンデースクランブル)
気象におけるブロッキング現象とは、偏西風などの大規模な風の流れの振れ幅が大きくなり、その状態が長期間続くこと。気圧配置が通常と異なった状態が長期間続くため、長雨や高温、大雪や寒波などといった、いわゆる異常気象を引き起こしやすい(Wikip.)。

天気図(6月6日)

気象衛星(6月6日:水蒸気)

海水温(5月平均)

         エルニーニョは冷夏でクールダウン?

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