和名の星 と 日本の星座 ― 2014/12/31 10:00
現在のギリシャ神話にはじまる星座(星の名前)の多くは遥か昔からあるものですが、国によって星座の名前や形が違い統一がとられていないと航海上・天体観測・位置観測などに支障がおこるため、第一次世界大戦後に国際天文学連合によって定められたものです。
それでは、昔から日本に伝わる日本固有の星の名前にはどんなものがあるのでしょうか。現在でも使われているものがどれだけあるのか、一冊の本(天文民俗学者であった野尻抱影氏(1885-1977)の著書)から垣間見ることができます。その一部を今年撮影した星空に描いてみました。
◆天文分野之図(江戸時代)
1673年(延宝元年)に渋川春海が改暦を上奏し、1684年(貞享元年)に貞享暦へ改暦されるまでの間、1677年(延宝5年)に「天文分野之図」は作成されたよです。「天文分野之図」は地名を日本のものにしただけで、星座は中国で作られたものです。「天文分野之図」は国立天文台のサイトで公開されています。
◆キトラの天球(飛鳥時代:8世紀頃~?)
現存する中国最古の星宿図は南宋時代の「淳祐天文図」で、北宋時代の元豊年間(1078~1085年)におこなわれた観測にもとづいて、淳祐7年(1247年)に黄裳が作ったものとされているが、キトラ古墳の天井に描かれた星宿図はそれよりも前のものであり世界最古の星図であるといえる(Don Pancho のホームページ参照)。
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