御嶽山噴火(警戒レベル3)2014/09/27 13:30

2014年09月27日12:00発表 現象:噴火(27日11時53分観測)

2014年09月27日12:36発表 御嶽山に火口周辺警報(噴火警戒レベル3:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制)

13:27山頂付近では複数の怪我人が出た模様とのニュース速報が流れた‥今年5月には飛騨地方で隆起地震が頻発したが、それとの関係は不明。

御嶽山の噴火は2007年3月にごく小規模な噴火が発生して以来7年ぶりで、噴煙は火口から3000メートル以上まで達したという。御嶽山では今月10日から火山性の地震が増えていた。  

13:00NHKニュース映像




参考:御嶽火山は、乗鞍火山列の南端に位置する成層火山で、古期・新期の火山体が侵食期をはさんで重なり、新期御嶽の初期にはカルデラが生じたが、引き続く活動によってカルデラや放射谷が埋積されて、ほぼ円錐状の現在の地形がつくられた。最新期の活動では、山頂部に南北方向に並ぶ数個の安山岩の小成層火山を生じた。火口のいくつかは現在火口湖となっている。岩石は玄武岩・安山岩・デイサイト(SiO2 51~69%)。1979年の噴火以降、蒸気の噴煙が続いている。また王滝山頂の西側及び地獄谷内に硫気地域がある。別名、木曽御嶽山、以前は「御岳山」とも書かれた。新期御嶽火山は継母岳(ままははだけ)火山群と摩利支天(まりしてん)火山群からなる。約9~11万年前、広域テフラとして有効なPm-I降下軽石層で始まった大量の流紋岩質の軽石噴火とそれに伴うカルデラ形成によって活動を開始した。約8~9万年前には流紋岩-デイサイト質の継母岳火山群の活動があり、カルデラを埋めて溶岩ドームや火砕流が山体を構成した。引き続いて約8万年前からは安山岩質の摩利支天火山群が活動した。8つの火山からなり、カルデラ内で火口を移動しながら活動し、カルデラはほぼ埋め立てられて現在の御嶽火山の南北に並ぶ山頂群が形成された。この火山群の活動はほぼ2万年前に終了した。木曽川泥流堆積物はこの火山群の活動中の約5万年前に発生した大規模な岩屑なだれ-土石流堆積物であり、その流下距離は木曽川沿いに約150kmに達している。最近2万年間は、水蒸気爆発を中心にした活動期である(首都機能移転の火山災害に係る検討会HP)。 南東山麓では1978年からしばしば地震の多発がみられ、昭和59年(1984年)9月14日にはマグニチュード6.8の地震(昭和59年(1984年)長野県西部地震)が発生した。(※気象庁ホームページより)

つづき:気象庁



13:53続報
山頂付近の山小屋には200人余が避難しており、けが人も出ているとの報告あり。屋根には飛んできた噴石で穴があいたところもあり、山小屋の外に倒れている人がいるものの助けに行くことができる状況ではない。

9合目の山小屋からは、スタッフ3名が登山者153人を先導して下山中。

7合目の山小屋では、噴石は飛んできていないが灰が音を立てて降り積もってきている。

上記YouTubeの現場映像(迫る火砕流)

長野県大滝村と木曽町では対策本部設置へ向けて動いている。被災状況の把握には数日かかるかもしれない。

御嶽山の噴火に伴い総理官邸の危機管理センターには情報連絡室が設置されました(27日13:44)。

                つづく

御嶽山噴火(続報まとめ)2014/09/27 21:00

美しい紅葉の景色が水蒸気噴火によって一瞬にして灰色の世界へと一変した。

発生時の様子:山頂付近は高温の火山ガス(硫化水素)に包まれ、火砕流も発生し、噴石により多くの死傷者が出た。土曜日の昼で多くの登山客が山頂付近にいたこともあり、雲仙普賢岳の被害を超える事態となった(映像:ANN)。


紅葉撮影のNHKクルーが噴火の瞬間を撮影した映像はある意味美しいのだが‥
富士山の噴火も大きな前兆なしで突然やって来るのだろうか?そろそろか?
気象庁や行政は事後的な対応しかできないが全力を尽くしていると信じて‥

 




11:53 火砕流発生
11:54
11:55
11:56
 
15:00ころ 山頂付近の山小屋



16:18~中継映像
 
 
 
 
日没のころ

発生場所はこの辺です↓

前兆現象‥少しだけ余震はあったが‥警戒レベルは1のままだった。




【28日追記】警察・消防・自衛隊による遭難者の救出が始まる。






NNN(火山ガス発生で28日は午後2時ころで捜索打ち切り)

ANN(LIVE映像:9.28.17:34)

現場の声:剣ヶ峰~地獄ノ中尾根

見解:水蒸気噴火の可能性が高くマグマも地表に届いていないと思われる。

水蒸気噴火(S54,H19の御嶽山)

マグマ噴火(H3雲仙普賢岳、H23霧島連山)

マグマ水蒸気噴火(H12-14三宅島)

9.28 news7‥煙の色を変えて作りなおしてみた‥


9.28 火山噴火予知連絡会の会見‥予知できませんでした‥事後報告のみ‥







【10月4日追記】発生から一週間が経ったが噴煙はまだのぼっている‥

10月4日朝の時点での行方不明者は16人、死者47人で死因の大半が噴石による損傷死であること報じられた。噴石の速度は時速約360km/h(秒速約100m)と推定されている。


台風が接近する中、今日も各方面から公務員たちが懸命の捜索活動を行った。


約1000人の体制で捜索を行い数人が発見された。まだまだ捜索は続く‥


活火山はたくさんあります。火山列島JAPAN。富士山も活火山。


H26.10.16‥警察・消防・自衛隊などによる捜索活動は山頂付近の積雪や凍結などにより捜索環境が悪化したため年内の捜索を打ち切り来年の春以降に雪解けを待って再度捜索をすることになった(死者56名、行方不明7名)。

         犠牲者の方々のご冥福をお祈りします