TAMRON SP AF 300mm F/2.8 LD-IF (60E)2014/12/20 15:00

生産を終了して20年が経ったタムロンのサンニッパが届いたのでインプレ。

1990年に発売されたこのレンズは、1985年に発売されたミノルタのレンズにそっくりです。独特な三脚座は全く同じで、差し込みフィルターが43ミリなのに対して、ミノルタは専用の42ミリになっています。

超音波モーターが開発される前の初期のAFレンズで、電気的な機能はAFモーターのみと言っていいほどシンプルな構造です。大口径特有の開放での甘さを除けば値段相応の重量感を味わうことができます。

ソニーやミノルタのAFレンズにタムロン製のものがあることは知られていますが、このレンズに関して、ミノルタとのOEM関係については公開されている資料が少ないため詳細は不明です。


カタログの説明文:LDレンズ(特殊低分散レンズ)を前群に採用することで、大口径望遠レンズに発生しがちな色収差の極限までの補正に成功しました。
さらに微妙な諸収差を補正し、光量の少ない場面でも画面の隅々までシャープな描写力を発揮し、開放撮影時のボケ味も美しく大口径F/2.8を最大限生かすレンズです。
  仕様
     モデル名:60E
     マウント:コニカミノルタAF / ペンタックスAF 用
     焦点距離:300mm
     開放F値:2.8
     レンズ構成:7群10枚
     最小絞り:32
     最短撮影距離:2.5m
     最大撮影倍率:1:7.1
     フィルター径:43mm
     フード:A4FH
     重さ:2,250g
     最大径X全長:120mmx217mm
     価格:\373,000
     発売時期:1990
     製造終了:1994


ミノルタ小史
1928年:日独写真機商店創業(後の千代田光学:ミノルタ)
1985年:世界初のシステム一眼レフカメラ「α-7000」に始まるAF一眼レフカメラのαシリーズを発売し、日本のみならず世界中でヒットとなった。
2003年8月:コニカと経営統合しコニカミノルタとなる。
2006年4月:コニカミノルタがカメラ事業から撤退しソニーに譲渡される。

MINOLTA AF APO TELE 300mmF2.8(1985年発売:α7000発売の年)
MINOLTA High-Speed AF APO TELE 300mmF2.8G(1989発売)



天気は曇りのち雨だったが、近くの公園でプチテスト撮影。カメラ側も心得たもので開放では撮らず半絞りアップ。終始手持ち撮影するも雨が降ってきたのですぐに終了となった。三脚・一脚は必須な重量感でした。

iso800 , F3.5 , 1/500s

iso125 , F3.5 , 1/160s , 内臓ストロボ

iso125 , F3.5 , 1/160s , 内臓ストロボ

iso500 , F3.5 , 1/500s

iso250 , F3.5 , 1/500s ピクセル等倍トリミング

iso250 , F3.5 , 1/500s ノートリミング

2014.12.15に新しい止まり木が増えました。

         Sony α55+Tamron 60E @Tokyo UKM