飛行機雲@高根展望台2017/11/17 18:00

飛行機雲は、なぜできるのか?(JAL‥Q&A‥抜粋)

 ふと空を見上げると、青空に真っすぐ描かれた飛行機雲。その雲を目で追いかけていくと、雲を作っている飛行機を発見。大空のキャンバスに、自由に落書きしてみたいな……。なんて、子供のころに思いませんでしたか?

 飛行機雲は、飛行機が出す排気ガスの煙と思っている方もいらっしゃるようですが、実はきちんとした雲で、煙ではありません。積乱雲(雷雲)などといった、通常よく見る雲と分類上では違いますが、飛行機雲が生まれる過程を考えると、きちんとした雲と呼ぶことができます。

 さて、その飛行機雲。一体どのようにして生まれるのでしょうか? 大まかに分けると、2種類のでき方があります。

 まず1つ目は、エンジンから出る排気ガスが作り出す雲です。気温は地上から100メートル高くなるごとに、約0.6℃下がりまから、飛行機の飛ぶ高度1万メートルでは、地上より約60℃も気温が低く、外はマイナス40℃以下の世界になっています。このような状態で、飛行機のエンジンが周囲の空気を吸い込んで、圧縮・燃焼させ、300~600℃となった排気ガスを出すと、その中の水分が急に冷やされて凍り、雲となって白く見えるのです。冬の寒い日に息を吐くと、白くなるのと同じことです。

 2つ目は、飛行機の主翼などの後ろに空気の渦ができて、部分的に気圧と気温が下がり、水分が冷やされるためにできる飛行機雲があります。

 とはいえ飛行機雲は、そんなに頻繁に見られるわけではありません。飛行機の飛ぶ高さや上空の温度、湿度、空気の流れなどの条件がそろわないと、発生しないのです。
 
 
 
 
               Sony α55 + 75-300 @高根展望台

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